「日本エネルギー学会 学会賞(技術部門)」を受賞

当社はこのほど、『平成28年度 日本エネルギー学会表彰』(一般社団法人日本エネルギー学会主催)において、「学会賞(技術部門)」を受賞しました。2月28日に神田の学士会館で行われた表彰式には、当社の勝井社長の他、共同受賞者の東京臨海リサイクルパワー株式会社の影山社長様を始めとする関係者が出席し、受賞者を代表して勝井社長が学会の山地憲治会長より記念の盾を授与されました。

今回の受賞理由は、当社が開発した廃棄物焼却炉『バーチカル炉』を主要設備とする「医療廃棄物からのエネルギー回収」です。東京都が推進するスーパーエコタウン事業で2002年に選定されたガス化溶融等発電施設『スーパーエコプラント』に、医療廃棄物の専用焼却炉として『バーチカル炉』が採用され、2007年4月に稼動を開始。以降順調に運転実績を重ねていることが高く評価されました。

医療廃棄物は、感染性物質や鋭利物等とともに発熱量の高いプラスチック類、水分の多い燃焼困難物、不燃物等が混在し、所定の容器に収納したまま焼却するため、燃焼制御が難しいとされていました。当社の『バーチカル炉』で安定燃焼させ、ボイラによって蒸気を回収、蒸気タービンで発電・エネルギー回収していることから、本学会賞は当社と『スーパーエコプラント』の運営会社である東京臨海リサイクルパワー株式会社様との共同受賞となっています。 

当社は、1993年に京都大学医学部附属病院に医療廃棄物焼却施設を納入以来、独自のSLA(=Super Low Air-ratio)燃焼方式による『バーチカル炉』および、その燃焼エネルギーを活用したエネルギー回収技術の開発・普及に努めて参りました。当社は今後とも、本技術のさらなる探究とともに、新たな技術開発を進め、循環型社会の発展に貢献して参ります。

「スーパーエコプラント」概要(医療廃棄物の処理施設)
■ 医療廃棄物の処理施設:バーチカル炉 100t/日(50t/日×2系列)
■ ガス冷却方式:ボイラ(熱回収により発電)
■ 発電能力:23,000kW ※産業廃棄物の処理施設(流動床ガス化溶融炉)と合わせて発電。
■ 竣 工:2006年8月

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